2017/10/27

モンテッソーリ教育の記事をネットでご覧の皆様へ

最近モンテッソーリ教育が注目を浴びることがあり、読者の皆様の中にはモンテッソーリ教育をお調べになったり、また興味を持たれて当ブログに行き着いた方もいらっしゃるかと思います。

モンテッソーリ教育は歴史もあり、内容は奥深く、さらに先生方の努力でより良いものへ進化している教育法です。

誰かのブログやまとめサイトなど、ネットで得られる情報はほんのカケラ程度で、記事の筆者によっては情報が間違っているものも多いです。

ここでは、ネットで情報を集める際の注意点を記載します。

また、当ブログでもモンテッソーリ教育を取り扱っており、スタンスと注意点はこちらに記載しています。

どうぞ合わせて最後までお読みください。

モンテッソーリ教育の正しい情報を手に入れる

モンテッソーリ教育は客寄せパンダ扱いされることがあります。本質を理解していない団体や人が教具を揃え、モンテっぽいことをする「なんちゃってモンテ」というものですね。

それに対し、協会をはじめ教師資格をお持ちの先生が注意喚起をしています。

日本モンテッソーリ協会(学会)は、「モンテッソーリ」の名を冠するすべての施設・教材等について把握しているわけではありません。「子どもの家」や教具・教材を選択される場合には、慎重なご判断をなさいますよう、心からお願い申し上げます。
日本モンテッソーリ協会

モンテッソーリ教育の正式な団体と教師資格

モンテッソーリ子どもの家アイアイ[eye☆愛]さんのモンテッソーリ教育実施施設の選び方に丁寧にまとめられていますので、ぜひご覧ください。

良いモンテッソーリ教師とは

モンテッソーリの理念に沿って子どもを導ける人など当たり前なので、それ以外で私が思うこと。

人間なので相性はあると思いますが、勉強会に参加し、教師資格をとったら既存の教室や園で経験を積む。研鑽を積んでいる教師だと考えています。

資格を取得してすぐ教室開講されているよりは、実際に幼稚園や保育園、子どもの家などでの勤務経験があるかどうかも大切
ジラソーレモンテッソーリ子どもの家さん

同じ考えをお持ちの先生がいて嬉しいです♪

どの養成所で資格をとったかも重要かと思います。認定講師など紛らわしい名前もありますのでお気をつけください。

過程がない作り方や一部が詳細の記事には注意

ネットで提供や説明を書いているブログやサイトは注意です。文章や写真で伝わるものではありません。

例えば藤井四段で有名になった「ハートバッグの作り方」について。

モンテッソーリ○○○○協会の代表の方は教師資格をお持ちですが、ハートバッグの作り方を公開されています。率直に、私はこの記事に違和感を覚えました。

他の教師の方はどのようにお考えなのだろうか・・・と思ったところ下記の記事を発見しました。

作り方がいろんなサイトでアップされているようですが、 本来は、子どもが一人で作れるように、型紙を準備するといった援助が 必要なのですが、そこが抜け落ちているものがほとんどです。

ひとつひとつの作業ができるようになって、初めて、組み合わせた作品を作ることができるようになります。

モンテッソーリ教育は、その過程をとても大事に考えています。

モンテッソーリ子どもの家アイアイさん

ハートバックを作るにも、段階があったり、必ずしもすべての子どもたちがそれに興味を持つかはひとりひとり違うので、敏感期や発達の段階をきちんと見極めていただきたいと思います。

そのため、こちらのブログではお仕事のやり方、提供の仕方のご紹介はしていません。

写真をみて、出来るものではないからです。

ジラソーレモンテッソーリ子どもの家さん

教師の方によってそれぞれですが、私はこの対応がモンテッソーリ教師の姿として憧れます。かっこいいなぁ。

優れたモンテッソーリの教具でも、間違った与え方をするとそれはただのおもちゃで、ハートバッグも過程を飛ばすとただの工作です。

キュレーションサイトは基本的にいい加減

Chik!とかいうキュレーションサイトで、知性の芽生える「感覚期」には感覚教具を。

なんて書いてありますが、感覚期ってなんでしょうね。それでモンテママさんの感覚教具の写真がペタッとくっついてるだけです。

モンテッソーリ教育における教具は与える年齢、準備、は教師が子どもを観察して、提供の方法は日常以外決まっています。お気をつけください。

発達により沿って導く大切さ

どうしてこんなに過程や提供を大切にするのか。

一人でできる!自分はできるという体験をスモールステップで徐々に進むことを大切にします。

IT勉強会では次の手がかりとしていく鉤の手の原理でつながっている。と習いました。

(国際では鉤の手の原理という言葉は出てきませんでした。)

感覚教育、数学教育になればわかりやすくなるそうですが(我が家は娘の年齢から未実践)、日常生活の練習から随所に見られる大切な原理です。

さて、それを飛ばとどうなるか。

順序が乱れたこどもの様子は、先生方は経験や蓄積されたレポートでご存知かと思います。

私は想像するしかないのですが、ひとりでできなくなってしまい、できないと子どもは癇癪を起こし、自信を無くして自己肯定感が低くなってしまうのではないかと考えています。

一足飛びに結果を求め、子供に教えることをするのはこどもにとって良いことになるのか。

ネットでモンテッソーリをお調べの方、そして私も。

よく考えないといけないところではないでしょうか。

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